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『愛人/ラマン』作者マルグリット・デュラスゆかりの地を訪ねて

15/11/2019

VINABOO 04, 1998

小説 仏:ラマン(L’Amant)日:愛人 越:フィン・トゥイ・レーの家 英:The Lover

 

ベトナムがフランス領だった時代少女だったマルグリット ・ デュラスは、 1928年~1932年の間サデックの家とサイゴンの寄宿舎とを往復していたという後年、 自伝的小説として書いた小説 『愛人/ラマン』 は、 150万部のベストセラーにな1984年にゴンクール賞を受賞。 映画化もされているサイゴンは彼女の生きた当時から比べると跡形もないほど近代化されているが、サデックやカントーには、 映画のロケ地そのままの雰囲気や彼女が愛した華僑男性の住んでいた家が残っており、 見学できるようになっている。


★サデック Sa Dec
メコンデルタ地方Dong Thap 省にあるサデックは、クメール語で「水の神」 という意味。

●愛人/ ラマン』の華僑のモデルと なった男性フイン・トゥイ・レー (Huỳnh Thủy Lê)の家 
2007年より公開されている。 本人や家族、デュラスの資料も展示してある 入場料: 2 万ドン。 住 所: 255 A Nguyen Hue また、M・デュラスの母が勤めていた学校も残っている(フンヴン通りとホー スアンフオン通りの角)チュンブン小学校

 

 

その他の見どころ
●フラワービレッ

  • ナイトマーケット 
  • Nam Phuong Linh Tuテーマパーク

フラワービレッジから車で30 分。ビナサン出資の美しいお寺と展示資料館。一帯がテーマパークとなっていて、写真大好きのベトナム人に人気。

 

 

入場料:3 万ドン。

●Xeo Quyt クルーズなど

 

 

★カントー Can Tho

メコンデルタ地方の最大都市

  • 映画のロケに使われた古民家(写)

 Binh Thuy House

映画『ラマン』で華僑男性が父親に会いに行くシーンで使われた家。

築後130 年も経っているのに、未だ美しく、アンティークの家具やインテリアも一見の価値あり。

 

 

家主一家はこの家に在住。マダムは英語が堪能で、こちらのいろいろな質問にも親切に答えてくれた。

入場料: 1 万5000 ドン。

住 所: Bui Huu Nghia, Binh Thuy

●水上マーケット

  • 各種クルーズ

 

 

 

ホーチミン Ho Chi Minh

  • Le Hong Phong High School(写)

 実際にデュラスが通っていた学校

 1927 年インドシナ領時代に建てられた。

 住 所:235 Nguyen Van Cu,Dist 5

  • ロケに使われた学校(写)

(Ton Duc Thang と Nguyen Huu Canh の角)

 

 

 

  • Ton Duc Thang のボート乗り場

 (現在は水上バス停)

  • Cho Lon など。

 

 

  • 作家紹介

マルグリット・デュラス

1914年フランス領インドシナ(ベトナム)のサイゴンに生まれる。

1932年 フランスに帰国。パリ大学で法律・数学を専攻し、政治学の学士を取得。結婚・出産し、離婚、再婚を繰り返す。

1943年 処女作『あつかましき人々』を発表する。

1950年 発表した『太平洋の防波堤』が、わずかの差でゴンクール賞を逃す。現地で教師をしていたが早くに夫に先立たれた母が現地の役人にだまされ、海水に浸ってしまう土地を買わされ一家が貧困を余儀なくされるという、一家の苦難と母の悲哀を描いた自伝的小説だった。

1984年 自伝的小説『愛人/ラマン』が、ゴンクール賞を受賞。

1991年 ラマンの姉妹編とも言うべき『北の愛人』発表。

1992年 『愛人/ラマン』がフランス・イギリス合作で映画化。

他、代表作に『ヒロシマモナムール』など。

(Wikiより抜粋)

 

 

 

オススメルート

ホーチミン ⇒ サデック ⇒ カントー ⇒ ホーチミン

移動には長距離バスがお勧め!

祝日はお休みで、取り扱い業務によって受付時間が異なります。訪問前にウェブサイトで確認しておきましょう。

■チケットの販売所・バス停 2018、3月

  • HCMC -Sa Dec / Phuong Trang

231 Lê Hồng Phong, Dist.5, HCMC Mien Tay ターミナル:395 Kinh Duong Vuong, An Lac Ward, Binh Tan Dist., HCMC

電話:19006067 /通常料金: 95.000 ドン

  • Sa Dec – Can Tho / An Nhien

Sadec ターミナル(2日前に要予約)電話番号: 0939.156.756 /通常料金: 60.000 ドン

  • Can Tho – HCMC / Phuong Trang

Can Tho ターミナル : Hung Thanh Ward, Cai Rang Dist., Can Tho 電話番号: 029-23769768 /通常料金: 110.000 ドン

 

 

 

映画/ 小説のあらすじと背

監督:ジャン・ジャック・アノー。主役 の少女は、モデル出身の女優でイギリ ス人のジェーン・マーチ。男性役は、香 港映画スターのレオン・カーフェイ。
M. デュラスの自叙伝でベストセラー となったフランスとイギリスの共同制 作。
1929 年、フランスの植民地時代の インドシナに暮らす貧しいフランス人 の少女が、南部サデックの家からサイ ゴンの寄宿舎に行く渡し舟の中で、地 元で有名な華僑の不動産王の跡取り息 子に声をかけられ、彼のリムジンでビ ンロンからサイゴン間を送ってもらう ことに(今では3時間程度だが、当時 は5時間くらいかかったのではと思わ れる)。

 

 

 

アヘン中毒で盗癖があり暴力を振るう 上の兄と、不動産詐欺にあい経済的に 追い込まれ精神的にも病的な母との家 族関係に悩まされる少女が、裕福で紳 士的な華僑との運命的な出会いからは じまり、次第に喧噪のチョロンにある 逢引用の家で逢瀬を重ね、彼の愛人に なっていく(当時の華僑のお金持ちは 逢引用の部屋を持っていた)。
当時、白人のプライドからアジア人と の恋愛は許されなかったし、華僑の男 性も親が決めた金持ちの華僑令嬢との 縁談が決まっていて、未来の無い関係 であったが、彼は彼女を心から愛しは じめていた。男性は、家長である父親に 彼女と一緒になりたいと懇願するが許 されず、また、フランスへの帰国を決め てしまった彼女に深く失望する。
「お金 の為だけに付き合っている」と、家族に も自分自身にも言い続け、決して人前 で泣くことのなかった彼女だが、フラ ンス行きの船でショパンのピアノ曲を 聴いた時、男性への想いを抑える事が できず号泣してしまう。「愛していたの かも知れない」、と。
その後フランスで有名作家となった彼 女が、この自叙伝を書いていた時に、一 本の電話がかかってくる。電話口の男 性の話す声は、聞き覚えのある懐かし い中国訛りでお互いの近況を話したあ と男性は「今もあなたをずっと、そして死ぬ まで愛している」と告げた。

彼女がベトナムを離れたのが1932 年で、映画が撮影された1990 年ま で約60 年も経っているのにも関わ らず、この映画は当時を良く再現し ている。戦前と戦後ベトナムの風景 が、あまり変わらなかった事が映画 撮影には幸運だったと思われる。ま た撮影が可能になったのも1988 年 から本格化されたドイモイ政策のお かげだとも言えるだろう。当時のベ トナムを知る上でも大変貴重な資料 であるし、在住者には90 年の撮影 時と今を比較できる面白さもあるだ ろう。 映画には生生しい官能的な濡れ場も 多く、デュラス自身は映画の出来に 対し不満だったという。晩年、華僑の 男性の死を知って執筆を始めたとい う『北の愛人』では、彼に対しての愛 をはっきり表現している